三浦半島で異臭騒ぎ 地震予兆説、タンカー説...推測相次ぐも「原因わからなかった」

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同様な「広域異臭」は年に数回、いずれも原因分からず

   異臭の原因について、横須賀市消防局の指令課は、警察や東京ガス、海上保安庁とともに調べたが、「結局分からなかった」と取材に答えた。ガス検知器を持ち込んだが、何も反応せず、臭いの成分は分からなかったという。フッ化水素酸も検出されなかった。

   ただ、初めに通報があったときは、風速3メートルの南風が吹いており、それに乗って臭いが運ばれた可能性はあるとした。船が異臭を出しながら移動したかも海上保安庁が調べたが、分からなかったという。タンカーがガス抜きしたという報告もないとしている。

   天然ガスの噴出なら無臭なので考えにくく、クジラなどの生物は、腐ったような臭いがするので違うのではないかという。

   実は、三浦半島では、5月31日にも異臭騒ぎがあり、三浦市内で「ガス臭い」といった119番通報があった。しかし、消防が駆け付けると、臭いが消えており、原因などは分からなかった。

   東京湾沿岸では、千葉市内などで2019年5月8日夜に「ガス臭い」「ゴムが焼けたような臭いがする」「プラスチックが燃えたよう」といった同様な異臭騒ぎで約120件の119番通報があったことがある。

   当時について、千葉市の環境規制課は、1、2時間と短時間のため臭いを分析できず、結局原因は不明だったと取材に答えた。

「東京湾の海の方から異臭がしており、こうした『広域異臭』は年に何回かはあります。赤潮、青潮といった原因でしたら、磯臭い、生臭いはずですので、違うと思います。過去に原因が分かったケースはないのではないか」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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