「フォームを変えるにあたっては、かなりの葛藤が...」
中島は昨シーズン、主に代打要員として起用され出場は43試合にとどまり、54打数8安打、打率は.148と2割に届かなかった。ところが、今シーズンのオープン戦では打率.351、4本塁打と絶好調で、指揮官の信頼も取り戻したようだ。
「今シーズン、中島選手のバッティングフォームが変わりました。トップの位置がキャッチャーよりになり、全体的にコンパクトになりました。昨シーズンはスピードに対応しきれていないと感じましたが、無駄な動きが減った分、コンパクトに振れている。構えもリラックスしているように見えます。輝かしい実績がある中島選手がフォームを変えるにあたっては、かなりの葛藤があったと思います」(橋上氏)
一方、若手に目を向けると3回にソロ本塁打を放った松原聖弥外野手(25)、吉川尚輝内野手(25)、湯浅大内野手(20)らが開幕1軍を大きくアピール。橋上氏は若手のなかでも吉川を「首脳陣が使いたい選手」と評し、次のように続けた。
「吉川選手、湯浅選手、松原選手らは自分の役割をしっかり理解し、機動力のある選手たちです。彼らを起用することで戦略のバリエーションが増えると思います。特に吉川選手はチームに求められる選手で、機動力は魅力的です」(橋上氏)