「保育士らは慰労金5万円の対象外」に疑問や不満 なぜ支給なし?厚労省に聞いた

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   新型コロナウイルス対策を盛り込んだ政府の第2次補正予算案がまとまり、医師・看護師や高齢者・障害者福祉施設職員にも慰労金5万円が支給される方向になった。

   ところが、保育士ら児童福祉施設職員には、慰労金が支給される予定はない。「休校中でも頑張ったのになぜなのか」と、ツイッター上では、疑問や批判も相次いでいる。

  • 保育士からも不満が出ているが…(写真はイメージ)
    保育士からも不満が出ているが…(写真はイメージ)
  • 保育士からも不満が出ているが…(写真はイメージ)

「私達だって毎日三密と闘いながら濃厚接触して仕事してきたよ」

   補正に盛り込まれた慰労金の制度では、感染者を受け入れた病院や感染者が出た施設に1人当たり20万円、それ以外の病院や施設に同5万円が支給される。しかし、児童福祉施設は対象外とされたため、このことが2020年6月2日に話題になると、他の福祉施設の職員らからは、ツイッター上でこんな指摘が出た。

「保育士さんや学童の先生方もリスク背負って子供を預かってくれた事を思うと、保育士さんへも同じ様に支給してもらいたい」
「保育士さんが見てくれてたから私たち出勤出来てたんですが」

   こうした発言の背景には、同じ福祉施設なのになぜという思いもあるようだ。

   もちろん、保育士や学童指導員からも、「私達だって毎日三密と闘いながら濃厚接触して仕事してきたよ」「倍働かせた分のお金を支払うべきではないですか?」などと不満が漏れている。

   「#保育士にも慰労金を」というハッシュタグで運動しようとする動きも、ツイッター上で始まった。保護者の立場から保育業界も声を上げるよう呼びかけた大学講師のツイートは、1万件以上もの「いいね」が寄せられている。

   もっとも、業界も対象外となったことに反応しており、全国社会福祉協議会など関係団体は2日、「新型コロナウイルス禍に対応している保育所・児童福祉施設の全職員へ『慰労金』支給を求める緊急要望」を1日付で厚労省に対して行ったことを公式サイト上で明らかにした。

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