ボクシングの元世界5階級制覇のフロイド・メイウェザーJr.氏(43)が、警察の拘束下で死亡した黒人男性ジョージ・フロイドさんの葬儀費用として8万8500ドル(約960万円)の小切手を葬儀場に送ったことを米メディアが伝えた。
米情報サイト「TMZ」は2020年6月1日に小切手の画像付きの記事を掲載。メイウェザー氏が葬儀場の「フォートベンドメモリアルセンター」に小切手を送ったことを伝えている。
「この20年でこの種(慈善活動)のことをしてきた」
「TMZ」によると、メイウェザー氏は自身が経営する音楽レーベル「TMTミュージックレーベル」のCEOを務めるエンゼル・ジュニングス氏が、フロイドさんと同郷だったことから葬儀費用を負担することを決めたという。メイウェザー氏はこのような行動について「心の中で正しいと感じたことをやっている」と関係者に話しているという。
メイウェザー氏は長く慈善活動に取り組んでおり、過去にはかつて対戦した元世界王者の葬儀費用を負担したこともある。スポーツ専門チャンネル「ESPN」によると、メイウェザー氏は、元WBA、WBC世界スーパーフェザー級王者ヘナロ・エルナンデス氏が2011年に亡くなった際、葬儀費用を負担したという。
メイウェザー・プロモーションズのCEOを務めるレナード・エラベ氏は「ESPN」のインタビューに対して、「このことを言ったら彼(メイウェザー)は怒るだろうが、確かに彼は葬儀の代金を払った。フロイド(メイウェザー)はこの20年でこの種(慈善活動)のことをしてきた」と明かしており、慈善活動についてメイウェザー氏は語りたがらないとも話している。