スポーツモデルの積極投入との関係は?
若者のクルマ離れで「スポーツカー冬の時代」といわれたが、トヨタはじめホンダ、マツダ、スバル、ダイハツなどは少量生産ながらも、趣味性の高いスポーツモデルを積極的に投入してきた。これらのスポーツモデルにミニバンのような実用性はない。しかし、ユーザーの「走り」への期待や「所有する喜び」を満たす商品であることは間違いない。そうした空気感が子供たちにも伝わり、「将来、買いたい」という思いにつながったとも考えられそうだ。
第一生命が同時に行った「大人になったらなりたいもの」の調査(2019年)では、男の子は「電車・バス・車の運転士」が4位となり、前年の10位から浮上した。やはりクルマの人気復活の兆しかもしれない(ちなみに、男の子のトップスリーはサッカー選手、野球選手、警察官・刑事。女の子は食べ物屋さん、保育園・幼稚園の先生、看護師)。
両調査は20年4月30日に発表された。 「買いたいもの」調査は2月にインターネットで実施。「なりたいもの」は19年7~9月、夏休み子どもミニ作文コンクールの応募用紙に回答欄を設けて行った。いずれも対象は全国の保育園・幼稚園の未就学児と小学校1~6年生、サンプル数は各1000人。