いちから(東京都千代田区)は2020年6月1日、任天堂の著作物の取扱いに関して、包括的な許諾を受けることに合意したと発表した。
UUUMなども同様の契約
いちからは、キャラクターアバターを用いてYouTube上などで配信を行う「VTuber/バーチャルライバー」に関連するサービスを提供している。「にじさんじ」というバーチャルライバープロジェクトで知られ、「月ノ美兎(つきの みと)」や「樋口楓(ひぐちかえで)」といった約100人のバーチャルライバーが所属し、ゲーム実況配信やグッズ販売などを行っている。いちからが任天堂の著作物の取扱いに関して包括的な許諾を受けたことで、今後「にじさんじ」所属のバーチャルライバーたちは、任天堂のゲームの実況配信が可能となる。
任天堂は「ネットワークサービスにおける任天堂の著作物の利用に関するガイドライン」を公表しており、個人が任天堂のゲームからキャプチャーした映像やスクリーンショットを利用した動画や静止画等を投稿(実況を含む)することや、非営利での収益化に対しては、著作権侵害を主張はしないとしている。
しかしこのガイドラインでは、法人等の団体は対象外であったため、にじさんじは法人として任天堂の著作物の取扱いに関する包括許諾を受けることで、任天堂と合意した。ほか、UUUM(吉本興業所属を含む)、ソニー・ミュージックマーケティング、東京産業新聞社(ガジェット通信)が同様の契約を締結している。