人気ラッパーの呂布カルマさんは2020年5月31日、警察官による「職務質問」をめぐる問題に、ツイッター上で言及した。
「そりゃ当事者としてはムカつくっしょ」
クルド人男性が渋谷区の路上で警官から暴行を受けたとして30日に抗議デモが行われ、夜に毎日新聞から報じられた。デモには約200人が集まり、警視庁渋谷署前などで「外国人を差別するな」といった声が上がったという。
報道によると、22日、男性が乗用車を運転していたところ、警官から「車の内部を調べたい」と求められた。歯科に向かう途中だったためこれを拒否したところ、警官2人から押さえつけられ、首などにけがをしたという。神奈川新聞はこの件を「不当に職務質問」として31日に報じた。
ラッパーのダースレイダーさんは31日に毎日新聞の記事に反応し、「これではアメリカの警察と同じだ」とツイッターに投稿した。米ミネアポリス(ミネソタ州)では警官に拘束された男性が死亡した事件を受け、抗議デモが行われていることが報道されている。呂布カルマさんはダースさんによる批判をリツイートし、
「強力なバックのついた巨大組織に属して、腰に必殺の武器を下げ、揃いの制服に身を包み複数人で行動してたらあーゆーふうになるのは必然かもな」
と痛烈な言葉を続けた。
その後、
「俺はまーまー職質受ける方だし、それを拒否した事も、勿論逮捕された事も無いけどさ、普通にしてるだけで疑われてる訳だからそりゃ当事者としてはムカつくっしょ。 もしそれが肌の色とかに由来してたら尚更だわな」
と、不当な理由で職務質問を受ける当事者の思いに言及。
また、
「あ、一回あるわ。嫁さんが最初の出産の時、産気づいたって連絡受けて職場から病院に向かってる途中にそこの自転車止まりなさいって言われたんだったわ。それは流石に拒否した」
と、自身が職務質問を受けた際のものと思われるエピソードを披露した。最後は「今まで生きてきて警察に嫌な思いさせられた事無い人の方が多数派なのかな?」と、疑問を投げかけた。