HKT親会社にLINE出資、そのビジョンは? 記者が読み解く新体制

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   福岡市を拠点にするHKT48などの活動を、LINEをはじめとするIT企業が後押しすることになりそうだ。グループ運営会社の持ち株会社が設立され、そこにLINEなど3社が出資することが発表された。LINEからは、同社エンターテイメントカンパニーCEOで取締役の舛田淳氏を社外取締役として受け入れる。持ち株会社の代表取締役は独立系ベンチャーキャピタル(VC)の社長だ。

   舛田氏は、「8割おじさん」として知られる政府の専門家会議メンバーの西浦博・北海道大教授(43)と、HKT48の村重杏奈さん(21)が共演する番組を企画したこともある。LINEとは「さまざまな面で連携を進めるべく、広く協議」しているといい、メンバーの活躍の場が増える可能性もありそうだ。

  • HKT48、NGT48の運営会社の持ち株会社にはLINEなど3社が出資する(写真は福岡市内で2019年11月撮影)
    HKT48、NGT48の運営会社の持ち株会社にはLINEなど3社が出資する(写真は福岡市内で2019年11月撮影)
  • HKT48、NGT48の運営会社の持ち株会社にはLINEなど3社が出資する(写真は福岡市内で2019年11月撮影)

「マーキュリー」「フローラ」はスプルートの100%子会社に

   国内のAKB48グループのうち、AKB48(東京)、HKT48(福岡)、NGT48(新潟)の3グループは「AKS」が運営してきたが、20年春から新会社「DH」「マーキュリー(Mercury)」「フローラ(Flora)」として独立させ、新たな運営体制に移行している。AKSは海外事業に注力し、国内のグループ運営からは撤退。名称も4月1日付で「Vernalossom(ヴァーナロッサム)」に変更した。

   このうち、「マーキュリー」「フローラ」の持ち株会社として、「スプルート(Sproot)」が20年2月に設立された。「マーキュリー」「フローラ」はスプルートの100%子会社だ。「スプルート」は、「芽」を意味する「Sprout」と「応援」を意味する「root」をかけ合わせた言葉だという。スプルートは5月27日、会社が設立されていたことと、LINE、インターネット広告のセプテーニ・ホールディングス(HD)、化粧品と健康食品のEC(電子商取引)マーケティングのピアラの3社から出資を受けることを発表した。

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