KDDIはauとの「二刀流」に
ひとつのキャリア(通信事業者)が、価格帯をわけて複数ブランド展開するスタイルは、ソフトバンクの「ワイモバイル(Y!mobile)」が先行している。これまでもUQ社はKDDIが32.26%を出資する連結子会社だったが、同一企業による運営となれば、よりワイモバイルと境遇が近くなる。
同価格帯のワイモバイル「スマホベーシックプランS」(2680円)は月3GB(超過時最大128kbps)。音声通話が1回あたり10分間無料(UQ mobileでは700円のオプション)といった長所はあるが、スマホプランRよりは見劣りする。
これらの事情を受けて、UQ新プランには「楽天つぶし」「ワイモバイルつぶし」ではないか、との指摘が相次いだ。4か月後の事業承継を考えると、単に対抗するのではなく、KDDIが格安SIMに参入する「本気度」を示しているとも取れる。直営となる今秋以降、auとの二刀流で、より攻勢をかける可能性も高そうだ。
(J-CASTニュース編集部 城戸譲)