人間が注意を聞き入れない要素は3つある
まず、鈴木氏は人間が注意を聞き入れない場合について、3つの主要因子が挙げられると明かした。
「1つ目は『自らの特別視』。自意識が強い人間は自分を他の人々とは違うハイレベルな存在であるという特別視をしてしまいがちで、他の人々のやってはいけないことでも自分は許されると錯覚し、本来なら必要がなくても敢えてそのような行動を取るということすらあります」
「2つ目は『欲望の肥大化』です。『夜遊びしたい』といった欲望が満たされているうちは適度に遊べばその後は自制心が機能しますが、外出自粛によって欲望が満たされなくなると、欲望は肥大化を始め、自制心では制御できなくなります」
「3つ目は『苦言を呈する主体(人や組織)との不和』です。苦言を呈する主体との関係が悪い場合、正論であればあるほど苦言の受け手は苦言とは逆の行動を取りがちです」
これらを説明した後、鈴木氏は以下のように説明を続けた。
「これらを手越さんに当てはめて考えると、まず、1番が要因で緊急事態宣言以前からたびたびスキャンダルを起こしてきたのではないでしょうか。そこに、緊急事態宣言による『夜遊びの禁止』という2番の要素が加わり、欲望を自制することが難化。さらに、手越さんから見れば『目の上のたんこぶ』である事務所から発せられる再三の苦言。これらが合わさった結果、『事務所の苦言を聞き入れない』という負のスパイラルが形成されていると考えられます。恐らく、本人はこのスパイラルを制御できていないのではないでしょうか」
もはや、退所待ったなしといったところか。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)