2020年5月26日にジャニーズ事務所から発表された「NEWS」の手越祐也さん(32)が芸能活動を休止するとの一報。
手越さんといえば、再三にわたってスキャンダルを報じられてきた。その「反省しないキャラクター」は、アンチにしてみれば格好の攻撃材料であり、このため、手越さんはスキャンダルの度に炎上してきたが、なおもそれを「売り」に活動を続けてきた。
「逆ギレ退所」報道も
まさに、「蛙の面に小便」といったところだが、仮に本人が本当に意に介していないとしても、スキャンダルの度に尻拭いをさせられる事務所には多大な負担がかかっているわけであり、今年の11月には33歳を迎える「いい大人」が取るべき態度ではないことは明らかだ。
事実、今回は安倍晋三首相の妻・昭恵氏への花見参加に始まり、短期間で(しかも一度は処分を受けながら)自粛破りの行動を繰り返したことで、とうとう芸能活動休止という制裁を受けることになってしまった。
ただ、発表の翌27日にはスポーツニッポンが紙面で「手越 逆ギレ退所」と、本人の退所を予想する記事を掲載するなど、処分に対して反発しているとする報道もあり、これまでの本人の態度も併せて考えると、果たしてどこまで反省しているかと言われると、それは極めて怪しい状況だ。
ただ、ここまで来ると、そもそも、手越さんは「他者の苦言が耳に入らない人間」なのではないかという疑念も湧いてくる。そこで、J-CASTニュース編集部は、人の注意を聞き入れられない人間の心理状況について、経営コンサルタントで心理学博士の鈴木丈織氏に分析を依頼した。
人間が注意を聞き入れない要素は3つある
まず、鈴木氏は人間が注意を聞き入れない場合について、3つの主要因子が挙げられると明かした。
「1つ目は『自らの特別視』。自意識が強い人間は自分を他の人々とは違うハイレベルな存在であるという特別視をしてしまいがちで、他の人々のやってはいけないことでも自分は許されると錯覚し、本来なら必要がなくても敢えてそのような行動を取るということすらあります」
「2つ目は『欲望の肥大化』です。『夜遊びしたい』といった欲望が満たされているうちは適度に遊べばその後は自制心が機能しますが、外出自粛によって欲望が満たされなくなると、欲望は肥大化を始め、自制心では制御できなくなります」
「3つ目は『苦言を呈する主体(人や組織)との不和』です。苦言を呈する主体との関係が悪い場合、正論であればあるほど苦言の受け手は苦言とは逆の行動を取りがちです」
これらを説明した後、鈴木氏は以下のように説明を続けた。
「これらを手越さんに当てはめて考えると、まず、1番が要因で緊急事態宣言以前からたびたびスキャンダルを起こしてきたのではないでしょうか。そこに、緊急事態宣言による『夜遊びの禁止』という2番の要素が加わり、欲望を自制することが難化。さらに、手越さんから見れば『目の上のたんこぶ』である事務所から発せられる再三の苦言。これらが合わさった結果、『事務所の苦言を聞き入れない』という負のスパイラルが形成されていると考えられます。恐らく、本人はこのスパイラルを制御できていないのではないでしょうか」
もはや、退所待ったなしといったところか。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)