2020年5月29日、近畿大学敷地内に侵入した猫が電柱から降りられなくなるという「事件」が発生した。
大学のツイッターでその様子がつぶやかれると、この救出劇に注目が集まった。
「絶対に君を助ける」
ツイッター上の近畿大学公式アカウントは、
「事件が起こりました」
と画像を掲載。クラブセンターグラウンド南側、附属高校グラウンドの鉄柱の上に、猫がいた。「鉄柱にネコが登って、降りられないようだ」と近所の人から通報を受け、発見されたという。写真からはかなり高い鉄柱の上に、ぽつんと猫が取り残されている様子がわかる。
近畿大学公式アカウントは、
「ただ君を救いたい。必死の説得を行いつつ、レスキューを待つ」
「降りたいネコ...漂う緊張感」
「絶対に君を助ける」
とツイート。写真には駆け付けたレスキュー、落下に備えて地上で布を広げて待ち構える人々の姿が。
そして、最初の投稿から約1時間後。
「もう、大丈夫だよ」
猫は無事に救出された。近畿大学公式アカウントは、
「飼い主さんご一家によると、オラちゃん(※編注:猫の名前)は網戸を破って外出してしまったようで、網戸を全部張り替えますとのこと。本当に無事でよかったと、飼い主さんの子どもたちも安堵。 無事守られた、大切な命。 オラちゃん、これからも家族みんなにたくさん愛されてください」
とコメントした。猫は昨日から行方不明になっていた子で、現場に駆け付けた飼い主のもとに帰った。
広報室も反響の大きさに驚き
この猫の「事件」の最初の投稿の約3時間後には、2.7万リツイート、6.5万いいねと非常に大きな反響があった。近畿大学広報室は同日、J-CASTニュースの取材に、「こんな風になるとは思っていなかった」と述べ、猫の「すごい」話題力に驚きを隠さない。広報室の担当者は、猫がツイッター上で人気なことは知っていたが、ここまで反響があるとは思っていなかった様子だった。
近畿大学公式ツイッターは「くだらないことも気軽に話しかけてください」というフランクな運用で、昨今では「マスクをマグロにデコる、マスクカバー」というペーパークラフトのPDFを配布するなど、話題のアカウント。近畿大学広報室は、「日本一のフォロワー数を目指している」とし、今後も面白いツイートを行っていくと意気込みを語った。
事件が起こりました。 pic.twitter.com/enXzyeXEzo
— 近畿大学 (@kinkidaigakuPR) May 29, 2020