マイク・タイソン「待望論」の裏側 WBC会長、現役ヘビー級王者ら前向きの理由は

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リングマガジンのPFPランクにヘビー級王者なし

   米国の歴史ある専門誌「リングマガジン」が格付けするパウンド・フォー・パウンド(PFP)の最新版では、トップ10にヘビー級王者の名はない。ミドル級、スーパーミドル級を主戦場とするサウル・アルバレス(メキシコ)がPFPのトップで、2位にWBA、WBC、WBO世界ライト級王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)がつけ、日本が誇る「モンスター」井上尚弥(27)=大橋=は3位にランクしている。

   近年はアルバレス、フロイド・メイウェザーJr(米国)、マニー・パッキャオ(フィリピン)ら中重量級の選手が人気を博し、ペイ・パー・ビュー(PPV)の売り上げでヘビー級のタイトル戦を上回る試合も多い。タイソンが本格的に復帰すれば業界に大きなインパクトを与え、米国内のヘビー級人気再燃の起爆剤になるかもしれない。

   レジェンドの復帰はオールドファンの心を大いに刺激し、プロモーターは一山当てようと動く。WBCのスライマン会長さえレジェンドの復帰を望んでいるようにみえる。タイソンがどこまで本気かは分からないが、「タイソンフィーバー」はしばらく続きそうだ。

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