「まだニュートラルな状況」だが「候補者は立てるべき」
16年に鳥越氏の擁立を進めた旧民進系の2党は、目立った動きを見せていない。立憲民主党の福山哲郎幹事長は5月26日の定例会見で、宇都宮氏の出馬について「私が今論評することは控えたい」。宇都宮氏を野党統一候補として位置づけるかどうかを含めた対応方針については、「協議がさらに加速することは間違いないと思う」としながらも、「まだニュートラルな状況」だとした。ただ、小池氏への対抗馬を立てないままの「不戦敗」は避けたい考えだ。
「今のところ、私は候補者は立てるべきであると思っている。単独で、かどうかは別。そういう『立てるべきだと思っている』ということが、私の今の、その(小池都政の評価を問う)質問に対する答えだ」
一方、国民民主党の玉木雄一郎代表は、独自候補の擁立は現実的ではないとの立場で、5月27日の定例会見で、福山氏の発言を念頭に
「野党第1党さん(立憲)がどういう選択をされるのか、どういう協力を他党に働きかけるのか、そういったところをよく見ていきたい。宇都宮健児さんが出られたので、例えば共産党さんの一部は、そこを応援されるということであれば、(宇都宮氏と)別に(候補者が)出れば、野党統一というのは、そもそも崩れている。いずれにしても、よくこれから考えていきたい」
などと発言。野党統一候補の実現は困難だとの見方を示唆した。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)