舞台・映画などを展開するメディアミックスプロジェクト「メサイア・プロジェクト」は、2020年5月26日からニコニコ生放送で予定していた作品の6夜連続上映を中止すると発表した。
ファンからは「楽しみにしてたのに」と落胆の声が聞かれる中、作品の関係者が相次いで意味深なツイートを投稿している。
「諸事情」と説明
メサイア・プロジェクトは高殿円(たかどの・まどか)さんの小説「メサイア 警備局特別公安五係」(角川書店、2010年)が原案の作品シリーズ。11年に映画化され、以後頻繁に舞台や映画作品が公開されてきた。現実とは異なる世界線の「警察」を舞台に多くの男性キャストが活躍するのが特徴で、特に女性からの人気が高いとされる。
20年5月19日には過去の舞台4作品と映画2作品をニコニコ生放送で「6夜連続放送」することが発表され、ファンの期待が高まっていた。しかし、放送開始前日の25日に全作品の放送中止が突如決定。メサイア・プロジェクトは中止の理由を「諸事情」としており、ツイッターの公式アカウントを通じ「配信を楽しみにお待ちいただいていた皆様には、このような事態になってしまった事、心よりお詫び申し上げます」と謝罪している。
放送を心待ちにしていたファンからは、
「観たかった!楽しみにしてたのに...」
「諸事情......いったい何が......」
など落胆の声が聞かれた。
「このタイミングでこれは酷い」
そんな中、これまでメサイアの作品に携わってきた関係者が相次いで「意味深」なツイートを投稿している。
メサイア作品の舞台脚本を手がけてきた脚本家の毛利亘宏さんは、今回の放送中止を受けて「演劇は必ず息を吹き返して皆様の元に。そのために、明日からも自分を追い詰めて最高の演劇をお届けできる準備を整えたいと思います」と25日夜にツイートし、作品への思いをにじませていた。しかし、この直後に、
「あいつだけは絶対に許さない。二度と演劇に関わるな」
と特定の人物を非難するようなツイートを投稿している。
メサイア作品の舞台演出に携わってきた演出家の西森英行さんも25日夜に、
「演劇は、俳優スタッフ、そしてお客様が、心を通わせて作り上げる、砂の城です。その城を、徒らに踏み付けにしてはいけないのです。お客様の夢を壊したくない、という一念で全てを呑み込んできました。作品も、配信も途絶え、これ以上尊厳を冒涜されれば、全てを、詳かにしなければなりません」
と憤りをあらわにした。
映画・舞台を通じ「メサイア」シリーズの常連キャストだった俳優の内田裕也さんも「流石にがっかりしましたね。一体何回がっかりさせられるのだろう。何人ががっかりさせられたのだろうか。このタイミングでこれは酷い。大人が一旦言い出したんだったらどうにかしても上映すべき。上映されて困る人、直接話しましょう。zoomでもいいです」と落胆のツイートを26日深夜に投稿した。
こうした投稿を受け、ファンからは「内部で何が起こってるんでしょうか」「(運営側には)きちんとした説明してほしい」など不安の声が聞かれている。
あいつだけは絶対に許さない。二度と演劇に関わるな。
— 毛利亘宏 (@mouri_shachu) May 25, 2020
演劇は、俳優スタッフ、そしてお客様が、心を通わせて作り上げる、砂の城です。その城を、徒らに踏み付けにしてはいけないのです。お客様の夢を壊したくない、という一念で全てを呑み込んできました。作品も、配信も途絶え、これ以上尊厳を冒涜されれば、全てを、詳かにしなければなりません。
— 西森英行 (@nishimori__hide) May 25, 2020
流石にがっかりしましたね。
— 内田裕也 (@yuyauchida722) May 25, 2020
一体何回がっかりさせられるのだろう。何人ががっかりさせられたのだろうか。
このタイミングでこれは酷い。大人が一旦言い出したんだったらどうにかしても上映すべき。上映されて困る人、直接話しましょう。zoomでもいいです????
#メサイア
#この声届け