国民の秩序が「守られなくなる」と危機感
法務省の川原隆司刑事局長は22日の衆院法務委員会で、黒川氏が「1000点100円」のレートで賭け麻雀を行っていたと明かした。その上で「必ずしも高額と言えないレート」であると判断し、訓告の処分にとどめたとしている。
この「レートが安いから訓告」という話題を司会の宮根誠司さんから振られた橋下氏は「おかしいじゃないですか」と憤怒。「(レートが)1000点100円だから、1000点200円だったらどうなんですか?1000点300円だったらどうなんですか?っていう議論になるからやっぱりおかしい。今回はちゃんと捜査して、起訴して、裁判の中で『レートが低い賭博は罪にならない』とか裁判で決着しないと。僕は絶対に今回の検察の態度はおかしいと思いますよね」と強い口調で語った。
また、橋下氏は「我々は普通の道路を60kmの法定速度のところ70km、80kmくらいで走っている。スピード違反の取り締まりで捕まったらみんな従うんですよ、建前に」と道路上のスピード違反を引き合いに出した上で「(賭け麻雀も)建前では完全な賭博罪なわけですから、これを捜査して起訴しなかったら検察の意味はないですよ」と主張した。
これに対し宮根さんが「黒川さんが注意(訓告)だったら、(賭け麻雀をやってる国民も)注意で終わらせてよってなりますからね」とコメントすると、橋下氏は「全国民こうなりますよ。何?賭け麻雀いいの?ゴルフの握りいいの?みんなそういう風になって、全然秩序が守られなくなりますよ」と危機感をあらわにした。
また、番組コメンテーターの高岡達之・読売テレビ報道局解説副委員長が「この地位にある人だから訓告で許されるということだったら、世の中の考え方とは逆に行きますよね」と述べると、橋下氏は「北朝鮮みたいな国になっちゃいますよ」とぼやいた。