「お芝居だと思って楽しめる人じゃないと見ちゃダメ」
「あいのり」は1999年10月から2009年9月にかけてフジテレビ系で放送されたほか、2018年1月からは「African Journey」と題されたシリーズが放送されている(ネット配信では同じ内容を先行公開)。一方の「バチェラー・ジャパン」は2017年2月から「アマゾンプライム・ビデオ」で配信を開始し、2019年9月からはシーズン3が配信された。どちらも、「未婚の男女が出演」「出演者がプロの芸能人ではない」という「テラスハウス」との共通点が指摘されることが多い「同型番組」と言える存在だ。
両番組は、それこそ、「炎上」とでも言うべき視聴者からの反応を浴びてきた番組でもある。18年12月には「あいのり」で、出演者の女性が番組中で暴力を振るったとして、視聴者から批判が殺到する事態となった。また19年10月には「バチェラー・ジャパン」のシーズン3最終話について、「衝撃の結末だった!」といった声が上がって「大炎上」するなど、物議を醸したことは記憶に新しい。
このためか、木村さんが亡くなったことに対しては、「そもそもテラスハウスとかあいのりとかその辺好きな人はこれはお芝居だと思って楽しめる人じゃないと見ちゃダメ」と、視聴者の過度の感情移入を戒める声も上がっている。
恋愛リアリティー番組でこれまでに発生してきた騒動の延長線上に今回の木村さんの死があるとしたら、視聴者の態度は時に「凶器」となり得るということを、木村さんが身をもって示してしまったということなのかもしれない。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)