実際の取り付けで「法令上問題になるような状況は考えづらい」
一方、「防災設備への支障」の点については、自動火災報知設備の感知器が正常に作動できる状態にあるかどうかがポイントになる。消防法施行令上は「有効に火災の発生を感知することができるように設けること」という規定がある。
同庁の別の担当者が取材に応じ、「熱・煙の感知器を全部ビニールカーテンで囲み、個部屋のような状態にしてテープで止めるといった、極端な設置をした場合に問題になる可能性はあります」と話す。ただ、「実際の取り付けに際しては、法令上問題になるような状況は考えづらい」と過度な心配はしないようにと指摘する。そのうえで、
「一般論としては有効に火災を感知できるよう注意すべきです。しかし、新型コロナ対策で店舗のレジにつけるようなビニールカーテンで、そこまで空間が区切られることはあまりないと思います。少なくとも私は、正常に感知できなくなるようなビニールカーテンのつけ方をしているお店は見たことがありません」
との見解を示した。
(J-CASTニュース編集部 青木正典)