失業した高給取りがブランド品をネットで投げ売り
中国経済は4月以降、サービス業を除いて急速に回復しているように見えるが、庶民の生活は深刻なままだ。
北京、上海におけるサービス業の重要性は、日本の東京、大阪におけるサービス業とあまり違わない。北京の場合、映画館は現在、完全に閉鎖されており、レストランも3人以上の会食は基本的に禁止となっている。小中学校はまだ休校中で、全人代、政協が終わった6月以降に始まる。現在基本的にはオンライン教育で間に合わせている。
サービス業の回復の遅れで多数の雇用が失われた。製造業も国外から来た注文が途切れ、国内市場の開拓はまだ十分行っていないため、工場労働者もどんどん職を失っている。連鎖的に中小零細企業も仕方なく雇用を切る。
日本のヤフーオークションのような不用品を売り出すサイト「閑魚ネット」を見てみると、大都会で一時は高給を得ていた人が失業して、今は高級品ブランド品を買値の一割にも満たない値段で売り出している。それでもほとんど買い手がない。