「コロナエンブレム」身に着けた取材者も 五輪「風刺」問題、会見では取り下げに疑問の声が

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会長自身も過去に「パロディー」発信

   リモートで行われた質疑応答では、記者から「デザインはパロディー、風刺、芸術ではないか」として、今回の取り下げを疑問視する声が目立った。記者の中には、今回の「コロナエンブレム」をプリントした紙ナプキンらしきものを身に着けたり、エンブレムがデザインされたTシャツを着ている人もいた。

   また、アズハリ会長は自身が「パロディー」の発信者だったことも明かした。過去に1年ほどFCCJの機関紙の編集長を務めていた際、4月号にエイプリルフールで「富士山で石油が出た」という記事を執筆。本人は「パロディー」のつもりだとしたが、内容を信じた読者から「そのソースはどこにあるのか」と問い合わせが殺到したという。

   アズハリ会長は今回の判断について「日本の法律を尊重している」とした上で、

「日本国内のパロディー、風刺などに関する法的な規制などは(他国と比べ)厳しく、フラストレーションを感じている記者もいると思います。今回の件をきっかけに、日本でパロディー、風刺に関する議論が活発化され、規制が緩和されることを期待しています」

   と語った。

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