「麿」登坂アナやビリー・バンバン菅原進も参戦
登場から1年余りが経った20年1月11日に、ニコニコ動画に「たべるんごのうた」という動画が投稿された。辻野あかりが山形りんごをアピールする内容の歌だが、音声は合成ソフトを利用したいわゆる「ゆっくりボイス」である。
これがブレークすると他のユーザーから関連動画も多数投稿され、実在の楽曲と組み合わせたMAD動画まで次々と生まれている。ネタとして楽曲が採用されたアーティストは宇多田ヒカルさん・ポルノグラフィティ・サカナクション、また「暴れん坊将軍」のテーマやアニメソングなど多岐にわたった。ニコニコ動画の再生数ランキングでは、この「たべるんごのうた」ネタの動画が数カ月にわたり上位に載り続けたほどだ。
さらにネットユーザーだけでなく著名人もこのブームに乗る。通称「麿」の元NHK・現フリーアナウンサーの登坂淳一さんは「たべるんごのうた」を朗読する動画「【読んでみた】たべるんごのうた 辻野あかり【元NHKアナウンサー 登坂淳一の活字三昧】【カバー】」を4月14日にYouTubeチャンネルに投稿。また以前から「アイドルマスター」の楽曲を歌っていたビリー・バンバンの菅原進さんもこの曲を歌唱する動画を4月18日にニコニコ動画に投稿した。
辻野あかりは登場時からネットカルチャーに親和性の高いキャラクターだったが、これらの援護射撃も得票につながったようだ。ニコニコ動画の「たべるんごのうた」にも、結果発表後多くの祝福コメントが寄せられ、「祝勝会」の様相を呈している。