「次亜塩素酸水による消毒は特段推奨していません」
前出のとおり「じあくぐりん」について、「高い殺菌力を持つ厚生労働省推奨の次亜塩素酸水」との説明があったが、厚労省結核感染症課の担当者は5月19日、J-CASTニュースの取材に「新型コロナウイルス予防に関して、次亜塩素酸水による消毒は特段推奨していません」と話し、同省が「推奨」していることを否定した。
「殺菌や消毒の効能効果をうたうには、医薬品医療機器等法(薬機法)上の承認を得る必要があります。次亜塩素酸水については一部商品で承認を得ているものはあると認識していますが、次亜塩素酸水そのものが新型コロナやその他ウイルスに効果効能があることは、承認されているものではありません。厚労省が日常的な消毒としての使用を推奨しているものでもありません。一部病原体について作成している殺菌・消毒に関するマニュアルでも、次亜塩素酸水の効果効能については言及していません」(厚労省担当者)
次亜塩素酸水は厚労省から「食品添加物」として指定されており、野菜や肉の洗浄に用いられている。ただし、ウイルス対策として人の体に直接吹きつけることについては「効能効果は承認されていません」と繰り返す。「じあくぐりん」のように頭から全身に噴霧する方法も、「次亜塩素酸水のそのような使い方は聞いたことがありません」と話した。