2020年5月21日に発売される「週刊文春」(5月28日号)に、東京高検検事長の黒川弘務氏(63)が賭け麻雀をしていたとする記事が掲載される。20日、記事の一部が「文春オンライン」で先行公開された。
「官邸の守護神」とあだ名される黒川氏のスキャンダルにネット上は大きくどよめき、国会でも早くも野党の追及材料となっているが、過去の著名な賭け麻雀の実例を挙げる声も上がっている。
「『賭けマージャン』で条件反射的に思い出される東尾」
まず上がっているのが、元西武ライオンズ監督で野球解説者の東尾修さん。東尾さんは1987年のシーズンオフに賭け麻雀を行ったとして書類送検されたほか、半年間の出場停止処分を受けた。このため、ネット上ではツイッター上を中心に、「賭け麻雀といえば東尾さんを思い出す」「『賭けマージャン』で条件反射的に思い出される東尾」といったツイートが相次いでいる。
社会的な衝撃の大きさでは、2000年に発覚した新潟県警幹部による賭け麻雀も外せない。同年1月28日、新潟県柏崎市では長年未解決だった長期監禁事件の被害者の少女が発見されたが、その当日、同県本部長(当時)は特別監査に訪れていた関東管区警察局長(当時)と共に県内のホテルで懇親会を開き、そこで図書券を賭けて麻雀を行っていたことが露呈して問題化。同件は宿泊費が公費だったのではないかという点も含めて衆議院予算委員会で問題になるなど、大きな反響を呼んだ。
また、2016年12月には福岡県飯塚市の現職市長と副市長が、平日の昼間に麻雀店で賭け麻雀をしていたことが判明。同月22日に開かれた同市議会で市長は謝罪したものの、議会後の記者会見で「賭けなかったら麻雀する人、どれくらいになるだろうかという気もします」と発言しさらに物議を呼び、翌月に副市長と共に辞職した。