フジテレビ系のトークバラエティ「バイキング」で流された東京・原宿の「人混み」映像について、2か月前のものではとの指摘がツイッターで出て、物議を醸している。
映像に見られたマクドナルド店内の広告が、その頃のものだったからだ。番組では2020年5月20日、ミスを認めて「正しくは3月のもので訂正します」と謝罪した。
「ダウン着てる人もいる!」「マスクをしている人も少な過ぎます」
きっかけは、テレビ情報を紹介しているツイッターユーザーが20日未明、前日19日放送の番組について指摘したことだ。
番組では、17日の日曜日は、東京都内に緊急事態宣言が出ているものの、解除の情報もあることから、気の緩みで人出増加が見られたと紹介した。そして、「17日 竹下通り」「人混み」とのテロップを出して、東京・原宿で人が密集する様子を流した。
ところが、前出のユーザーは、この映像には、マクドナルドの店が出ており、3月4日から4月上旬まで販売された期間限定商品「てりたま」の広告が店頭に貼ってあったとした。つまり、映像は、そのころに撮ったものではないかということだ。
このツイートは、大きな反響を呼び、3万件以上もリツイートされてネット上で拡散している。
映像について、「明らかに服装が違いますね」「ダウン着てる人もいる!」「マスクをしている人も少な過ぎます」といった指摘が次々に出た。5月とはテロップに出ていないことなどから、「人混み感が出てる素材を意図して当ててるんだと」など番組の演出ではないかとの声も出た。しかし、視聴者は5月17日の様子だと思ってしまうとして、疑問や批判が噴出している。番組による印象操作ではないか、との指摘もあった。
こうした騒ぎを受けて、5月20日放送では、アナウンサーが番組の最後に、19日の放送で流した映像について、「正しくは3月のものでした。訂正してお詫びします」と謝罪した。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)