ラブホテル融資除外で「必要ないと言われた気分」 コロナ禍めぐるスタッフの思い

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「人が集まれば何か変わるかもしれない」

   ホテルでは4月下旬から「change.org」で「ラブホテルにも緊急融資をお願いします!」と題した署名の募集を始めた。担当者には「偏見や職業差別をなくし、同じ土俵で見てもらいたい」という思いがあった。

「最初は、個人の力では何もできないのが悲しく、とても不安でした。SNSで同じ不安を抱えている方々と出会い、『人が集まれば何か変わるかもしれない』という気持ちが芽生えました。そうやって色んな方々とお話をさせていただいている間に『納税しているのに(融資対象から)除外されているのは差別だ』と、ラブホテル業界以外の人たちからお声をいただきました」

   担当者は「性風俗営業だということをタブー視する人の気持ちはわからなくもありません」としつつも、「納税しているのに、融資の権利を受けられないことは職業差別だと捉えています」と主張する。18日までに80人近い署名が集まっており、集まった署名は今後、福岡市に提出する考えだという。

   福岡県では、14日に緊急事態宣言が解除された。担当者は「これでお客様の流れが良くなってほしい」と前向きな思いを見せた一方で、「宣言が解除されても、廃業されたホテルや旅館が戻ってくるわけではありません。自分たちがそうならないとは限らないため、これから来ると言われている第2波、第3波とも気を抜かず対策をしていければ」と語った。

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