日本人の約4割が「電話恐怖症」? 予約もネットで、理由は「雑な対応が怖いから」

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   日本人の約4割が「電話恐怖症」――。損害保険会社・セゾン自動車火災保険(東京・豊島区)が2020年5月8日、こんな調査結果を発表した。

   調査では、電話をかける・出ることに緊張したり、ストレスを感じたりする人を、アンケートの結果をもとに「電話恐怖症」と仮定。その回答傾向を分析したところ、とくに固定電話に苦手意識を感じていることが明らかになったという。

固定電話が鳴ると緊張する?

   調査は20~60代の男女300人を対象に、インターネット上で行われた。実施期間は20年3月。LINEなど契約客とのコミュニケーション手段が多様化していることを背景に、電話に対する意識調査を実施したという。

   この調査では、電話をかける際、出る際に感じるストレスの有無を尋ねた計10の質問に対し、かける・出るそれぞれの項目で「当てはまる」が半数以上だった人を「電話恐怖症」と定めた。

   質問の内容は、以下のようなものだ。せっかくなので、読者も試してみてはどうだろう。

<電話に「出る」ことに対するストレス=全4問>

・自宅や勤務先の固定電話が鳴ると緊張する
・自宅の固定電話にかかってきたとき居留守をすることがある
・非通知の電話には出ないことが多い
・見知らぬ番号からの電話には出ないことが多い

<電話を「かける」ことに対するストレス=全6問>

・固定電話に電話をかけるときに緊張する
・友人や知人に電話をする際、LINEやメール等で事前に連絡する
・留守番電話にメッセージを入れることが苦手だ
・お店に予約を入れるときは電話よりインターネットを使う
・電話をかける前に話す内容や言葉を準備する
・電話の方が早い場合でもLINEやメール等で連絡したい

「出る」の質問で2問以上、かつ「かける」の質問で3問以上当てはまった場合は、この調査で言うところの「電話恐怖症」に該当する。いかがだったろうか。

なお今回のアンケート調査では、回答者300人のうち40.3%が「電話恐怖症」の基準を満たす結果となった。

「雑な対応をされると傷つく」

発表によれば、今回の調査で「電話恐怖症」の基準を満たした人たちは、とくに固定電話に強いストレスを感じている傾向が出たという。

   「固定電話にかけるときに緊張する」という質問に当てはまると答えた割合は、「電話恐怖症」の人では約6割だが、それ以外の層は1割以下。全体の回答平均は29.3%なので、それと比べても「電話恐怖症」層の固定電話に対する苦手意識が強いことが分かる。

   また、飲食店などの予約連絡に関する質問でも、「電話恐怖症」とそれ以外の人の回答傾向に差が出ている。

   「お店の予約は電話よりインターネット」と答えたのは、「電話恐怖症」の人では約8割、それ以外の層では約2割(全体平均は45.0%)。なぜ電話ではなくネット予約を利用するかについては、「雑な対応をされると傷つく」といった声が出たという。

   このように、電話に苦手意識を抱く人の傾向を伝えた調査結果について、ツイッターやネット掲示板には、

「ほとんどの要件はメールで済むのにね」
「メールにしてほしいわ 急いでるならメールをした後に電話で『急いでる』ってことだけ伝えてくれ」
「知らない番号から電話が来てもとりあえず出るけど、今どきは出ないのが普通なんだってね ちょっとびっくりした」

といった反応が出ている。

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