「学習の遅れを懸念していたので、必ずしも否定的には受け取っておりません」
「仕事ができない」。東京都区内に住む男性Cさん(40)も、3年生の娘が通う公立小学校で毎日4コマの「時間割」に沿った家庭学習がスタートすることになり、その内容に驚いた。
ツイッターのDMによる取材に明かしたところでは、GW明けの5月11日に学校に赴いて時間割を受け取り、同日からこれにもとづく家庭学習が開始。国語、算数、理科、社会、音楽、図工、道徳と、各科目でプリントやノートの提出が「課題」として出されている。課題の内容については「特に説明、注意などはなかったように思います」という。
4月も家庭学習中の課題は出されたが、時間割はなかった。毎週金曜に課題を提出し、次週の時間割と課題を受け取るサイクルが、休校期間の5月末まで続く見込みだ。
Cさんは在宅で自営業をしており、妻はフルタイムで仕事をしている。休校中は、子どもと毎朝その日のスケジュールを立てており「比較的そのとおりに動いてくれています。自己学習(通信教育)、読書、自由時間、という感じです」と学習自体はスムーズに続けている様子。一方、午後は気分転換を兼ねて買い物、散歩、運動などを子どもと一緒にしており、「(自身の仕事の)稼働時間は確実に落ちている状況です」という。
小学校で導入された「時間割」について、Cさんは「親としては学習の遅れを懸念していたので、必ずしも否定的には受け取っておりません」と助かっているようだ。ただ、「私の娘は比較的できが良く、この内容であれば半分の時間でこなせ、かつ私が在宅で面倒を見られることもあってなんとか回せるとは思いますが、両親の仕事が忙しく、また手のかかるお子さんの場合はこなすのは無理だと思います」と指摘し、こう願った。
「時間割になっているのであれば、例えば先生がオンラインで複数人同時で良いので見守ってくださったりすると、子供も意識して多少はやる気もしますし、親も少しは助かると思います。単に、ZOOMで同級生、先生とつながっているだけで全然違うのではないかと思います」(Cさん)