「仕事などの事情を考慮しないボリューム」
低学年の子をもつ東京都在住の女性Bさん(40代)も5月7・8日、子どもが通う公立小学校から、翌週の「家庭学習の時間割」が新たに配布された。月曜から金曜まで毎日5限組まれ、それぞれの学習内容が箇条書きされている。
4月も学習課題は出されていたが、今回「急にボリュームが増えていて戸惑いました」とツイッターのダイレクトメッセージ(DM)を通じた取材に明かすBさん。前出Aさんの小学校と同様、Bさんの小学校もGW明けの11日に「時間割」が開始し、毎週金曜に翌1週分が新たに配布されるサイクルが続く予定という。
ただ、Bさんの小学校の時間割にはAさんと異なり、「提出物」が明記されている。「学校再開時にプリントやノートなどを提出する」旨や、こうした提出物などで「学習状況や成果を確認していきます」といったことが書かれている。
Bさんは「休校の間はこれまで市販のドリルなどをやらせていましたが、具体的に学習内容を指示してくれたので、休校中の学習をどう進めればいいか悩まずにすむのは助かります」と家庭学習の時間割にメリットを感じる一方、「毎日5科目あり、カリキュラムに書かれた時間内に到底終わるボリュームではありませんでした」と、困惑もしている。
「我が子が低学年なのもあり、新しいことはつきっきりで教えなければ理解出来ない年頃なのにもかかわらず、仕事などの事情を考慮しないボリューム。1つの課題が30分とありますが、よほどスムーズに進めなければ終わらせられない内容。また休憩時間も5分またはない時間もあります。多種多様な子や事情がある中で無理な時間割と感じます」(Bさん)
夫婦共働きで、夫は出社、Bさん自身はテレワーク。学童保育もあるものの、「テレワークの人は基本学童に預けられないと言われておりますが、仕事の状況により、どうしても無理な時は学童にお願いしております」という生活を送る。ただ、「学童に預けていない時でも(仕事などに)余裕がある訳ではなく、正直1日1日をやり過ごすので精一杯です...」と負担は大きい。
新たに始まった時間割による家庭学習について、Bさんは「『提出』をマストとせず、『出来る範囲で』として欲しいです。また提出状況によって評価が決まるのではないかという不安があるので、きちんと説明して欲しいです」との要望を明かした。