「貴重な医療リソースは本当に必要としていらっしゃる方のために使うべき」
通達を受け、学生たちの間では戸惑いや不安の声が上がっている。
学生たちが繋がる通信アプリ上では異論が噴出し、急きょ嘆願書が作成された。医学部3年〜5年生と保護者の55の意見を反映させ、13日に大学側に提出した。以下、一部抜粋。
「地元ではコロナ患者・疑いの人に対し厳しい印象を持つ人が多い。感染者が多い東京に一度でも行ってしまうと、かなり長い間地元に帰れなくなってしまう懸念があり心配である」
「県外から通っており、高齢者と同居する私としては感染リスクを限りなく少なくしたいです。現在感染リスクが高い東京に向かうことが大変不安です」
「どう努力しても3密を避けられない状況で、たった1回の『感度は低く特異度が高い』検査をするメリットと、無症状の陽性者や偽陰性者と濃厚接触するデメリットを考えて頂きたい」
「検査キットそのものだけでなく、検査をされる先生方や検査技師の方々の労力や時間など、貴重な医療リソースは本当に必要としていらっしゃる方のために使うべきではないですか。意味や必要がない検査は患者への負荷も考えて行うべきではないと授業で何度も習ってきました」