東京女子医科大学(東京都新宿区)が2020年6月から、対面授業の再開に向けて準備を進めていることが5月15日、分かった。事前に全学生約1000人にPCR検査を受けさせ、陰性者のみ登校させる。
学生や保護者の間では「なぜ焦って6月から開始するのか」「感染リスクが高い東京に向かうことが大変不安です」などと反発が広がり、嘆願書が出される事態になっている。
教室に最大40人集合
女子医大は5月11日付で、学生と保護者に「6月登校にむけての準備のご案内」と題した通達を出した。これによれば、新型コロナウイルスの影響によりオンライン授業を導入したものの、感染状況に「回復の兆し」がみえたため、6月に対面授業を再開する準備を進めているという。
そのため、院生を含む医学部、看護学部の全ての学生にPCR検査を実施すると知らせた。
学生約1000人を5月16、17日の2日間に分けて登校させ、大学敷地内の医療施設で「内科の先生方のご協力で行い、患者と接点のない形」で行う。待機場所となる教室には最大40人が揃う。
検査費(1万6000円〜)は父母会に負担を依頼しているが、現状では学生負担に。2週間以内の体調不良や当日37度を超える場合は登校できないとする。