日本緑茶センター(東京都渋谷区)は2020年5月14日、輸入商品「クレイジーソルト」を発売して今年で40周年と発表し、クレイジーソルトにまつわるトリビアなどを公開した。
実は「Krazy」。でも由来は...
クレイジーソルトは、岩塩と6種類のハーブをブレンドした調味料。1960年にアメリカのジェーン・セマンズさん(当時60歳)が家庭で生みだした。ジェーンさんの家族や友人に好評だったクレイジーソルトは商品化され、日本では1980年に日本緑茶センターから発売された。これを記念して、日本発売40周年を記念したラベルを貼った商品を、5月製造出荷分から限定発売する。
日本緑茶センターは、40周年記念限定ラベル商品の発表とともに、商品にまつわるトリビアを披露。赤と緑のパッケージデザインは、ジェーンさんがこの調味料をクリスマスにプレゼントしたエピソードに基づくとしている。
また、クレイジーソルトの名前の由来については発表内で、「夢中になっている」「熱狂している」「惚れている」などの意味もある「Crazy」を用いることで、「ジェーンおばさんの作ったシーズニングを初めて食べた人が『これおいしい!もっと食べたい!』と夢中になった気持ちを表しているのかもしれません」と述べる。
しかし、クレイジーソルトの英語名は「Krazy Mixed-up salt」。「C」ではなく「K」が用いられている。これについて一部では、「キッチンの『K』」だという説が。5月15日、J-CASTニュースが日本緑茶センター広報担当者に取材したところ、「名前の由来については、実ははっきりとした情報がありません」とのことだった。
広報担当者も実は...
日本緑茶センター広報担当者は、
「『Krazy』の由来はキッチンの『K』ではと言われていますが、ジェーンおばさん本人のコメントとしてそれを証明する資料などはありません。彼女がブレンドを完成させた瞬間に『Krazy Salt』になったのではなく、クリスマスプレゼントとして準備をしている過程の中でこの名前になったようなのですが、詳しいことは謎のままです...。」
と、述べる。食品会社と契約した時には既に、「クレイジーソルト」と命名されていたそうだ。
そのうえで、
「誰も考えがつかなかったものを作ったジェーンおばさんの創造力と、商品化しようとした行動力バイタリティを表現するのに、『Krazy』という造語は、なんとなく合っている気がします」
とコメントした。
広報担当者によれば、「C」と間違えられることは多いようだ。販促の提案書やファンからのメッセージで間違えられることも。広報担当者自身も、
「『CrazyなSalt』だと勘違いして、危ない塩なんだなと思っていました」
と勘違いをしていたようだ。
現在の巣ごもり生活の中でもクレイジーソルトは売れているとのこと。広報担当者は、
「巣ごもり期間中も、多くの方にクレイジーソルトを手に取っていただいているようで、嬉しい限りです」
と感謝を述べた。
これらのトリビアの詳細などは、日本緑茶センター公式サイトの商品ページにも公開されており、「クレイジーソルトの開け方」なども掲載されている。