元SMAPの木村拓哉さん(47)が2020年5月13日に行ったインスタグラムへの投稿がファンの間で話題だ。
「木村拓哉さんのインスタ、おじさん絵文字だな」
木村さんがアップしたのは自身が塗り絵をする様子を写した2枚の写真。メッセージも添えられており、「『こんな時間の過ごし方、久々でしたぁ~!!(絵文字)』STAY HOME!! STAY SAFE! STAY POSITIVE!! 拓哉」と、新型コロナウイルスの流行が続く中、自宅にいるよう呼び掛けているが、ファンが注目しているのは「久々でしたぁ~!!」の後に続く絵文字だ。
置かれている絵文字は、冷や汗を垂らしながらの笑顔(以下、冷や汗笑顔)。主に、気恥ずかしさを表す際に使われるものであり、使用頻度が多い絵文字といえ、読者の皆さんも見かけたことが多いことだろう。木村さんの投稿に対しては、「ぬり絵しててもカッコいいとは...」といった絶賛の声がツイッター上に続々と上がるなど、評判は上々だ。
ただ、その一方で、木村さんの絵文字のチョイスに疑問を示す声も。あるツイッターアカウントは、「木村拓哉さんのインスタ、おじさん絵文字だな」と、そのセンスがやや古いのではないかとツイートしているほか、別のアカウントは、「木村拓哉のあの絵文字の使い方本当におじさんLINEできち~~~~~」と、「キツい」との感想を漏らしている。
なお、木村さんの微博(ウェイボー)を見ると、木村さんが冷や汗笑顔を多用していることが分かる。5月9日に「STAY HOME! STAY POSITIVE!」と呼びかけた際はもちろん、4日と2日の同様のメッセージにも、やはり冷や汗笑顔が。さらに、4月29日に愛犬とくつろぐ写真をアップした際にも、やはり冷や汗笑顔が使われているのだ。
どうやら、冷や汗笑顔は木村さんのお気に入りの絵文字の様子。そこで、J-CASTニュース編集部は絵文字の使用に見られる傾向などについて、ITジャーナリストの井上トシユキ氏に話を聞いてみた。
若い人の感覚は、こんなにも違う!
まず、井上氏は、自身も冷や汗笑顔はよく使うとしつつ、若い人から話を聞いていると、絵文字に対する感覚は、若年層とシニア層では随分と違うと明かしてくれた。
「最近の若い方たちの間では、絵文字に対して、『そもそも文章に付けるものではない』という感覚の人が増えています。最近、よく、若い方から聞くのは、『すでに文章で気持ちを表わしたのだから、そこに同じ感情の絵文字を付けるのは二度手間』であるという感想です。ただ、若い方たちが絵文字を使わなくなったかというと決してそうではなく、『笑』や『汗』といった一言レスの代わりに絵文字のみを使うことが多いようです」
続けて、木村さんの投稿に「おじさんっぽい」との声が多数上がった理由については、
「『この絵文字だからおじさんっぽい』という問題ではなく、『使い方がおじさんっぽい』と判断されたのでしょう。木村さんは、『こんな時間の過ごし方、久々でしたぁ~!!』という、気恥ずかしさを伴った楽しいニュアンスを『固定化』するために冷や汗笑顔の絵文字を使ったと推測されますが、若い方からすれば、この『固定化』の作業は二度手間。この点が、『おじさんっぽい』との声が上がった理由かなと思います。木村さんは現在47歳ですから、若い方と絵文字の感覚が違うのは自然なことでしょう」
と分析した。
最後に、J-CASTニュース編集部は、「!」を文字で打つ場合と絵文字で打つ場合の違いについても聞いてみた。実際、木村さんの微博では、「!」については文字と絵文字が両方使われているのだ。
「絵文字の『!』を使う方に話を聞いてみると、文字で『!』を打つと色が同じで文章に埋没してしまい、『ビックリした』という感想があまり伝わらないが、絵文字の『!』は赤いので、『ビックリした』との感想が良く伝わるからだとおっしゃることが多いです。画面に表示される色もまた、ニュアンスを伝えるためのツールとして使われているようです」
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)