誤情報が出た経緯には「I have no idea」
本庶氏が記者会見で明らかにしたところによると、学生から「変なフェイクニュースが流れている」という話を伝えられて、この誤情報を把握。その後、「これは本当なのか」と尋ねるメールが大量に寄せられ、最初は秘書が対応しようとしていたが、ほどなくして個別の対応が不可能な量だということが判明。大学と相談してウェブサイトに声明を出すことにした。
本庶氏は記者から「フェイクニュース」が拡散されたことに関する教訓について質問され、「これは非常に悲しく、不幸なこと」とする一方で、「残念ながら、防げない」ともし、「エネルギーをこの種のことに割きたくないが、非常に悲しいこと」などと話した。こういった誤情報が出た背景については、「何も思いつかない(I have no idea)」とのみ話した。
本庶氏はPCR検査の数を大幅に増やすべきだとの立場で、
「第2波、第3波が来るので、備えなければならない。できるだけ早く感染者を追跡するために、大規模PCRができるようにすることは非常に重要だ。」
「感染者がいた場所を突き止め、軽症者を速やかにホテルなどに隔離して観察できる。これによってウイルスの拡散が防げる」
などと改めて強調した。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)