文科相の答弁直後だが、「準備してきてこのタイミングになった」
これに対し、安倍首相は、2万件体制に向けて大学の一部ですでに実施しており、さらに協力を拡大したいと答えた。萩生田光一文科相は、「個々の研究室にいくつ何台あるかというのは、詳細を我々把握していなくて、調査をしているところでございます」などと説明していた。
ツイッター上では、文科省は、これらの答弁を受けて慌てて、その日の深夜に調査依頼を各大学に出したのではないかとの指摘が出ている。
文科省の高等教育企画課は5月13日、J-CASTニュースの取材に対し、国会答弁との関係をこう説明した。
「答弁があったからというよりも、以前から厚労省に協力しようと準備を進めてきて、このタイミングで調査依頼になったということです。大学病院でしっかり検査体制を組んで、大学の研究所や独立行政法人の状況は把握していました。昨今の状況を受けて、検査体制を拡大しようと、各大学の能力を調べることを検討していました。厚労省が地域のニーズに合わせて、全体的な調整をしており、情報交換をする中で話がまとまりました」
大学の研究室にまで拡大するには、クリアしなければならないことも多かったという。