全国の高校の半数ほどでオンライン教育に使われているという学習アプリ「Classi(クラッシー)」について、通信エラーが出てしまってつながりにくいとの生徒らの声がツイッター上などで相次いでいる。
1か月ほど前から断続的に同様な状態が続いているといい、連休明けには1万件以上もツイートされて、一時「日本のトレンド」に入った。
「何のための有料サービスなのか」などと不満相次ぐ
「1週間に1度はClassiに怒ってる」「ログインができません。こっちの通信環境に問題は無いのに」「何のための有料サービスなのか」...
Classiのサービスについて、GWと土日が明けた2020年5月11日、ツイッター上は、高校生らのこんな声であふれた。
サービスは、ベネッセホールディングスとソフトバンクの合弁会社Classiが運営しており、学習動画の配信や教師と生徒・保護者の連絡、生徒の記録付けなどができる。利用料金は、保護者負担の年間3960円(税込)で、19年5月現在で2500校超、116万人が利用しているという。新型コロナウイルスの感染拡大で臨時休校となる高校が多い中、オンライン教育への活用が広がっているようだ。
ツイッターでは11日、学校の課題を同日中に提出しなければならないのにできないといった悲鳴も上がり、「#Classiを許すな」などのハッシュタグでツイートが続々寄せられている。ツイッター上の情報では、スマホのアプリでサービスにつなげようとしても、「電波の良い場所で再度お試しください」とエラー表示になるという。
サービス稼働状況のサイトは11日、正午までほぼすべてが「大幅に遅延」の表示になっていた。19時現在も、多くは「稼働中」となっているものの、生徒用のアプリは、「大幅に遅延」のままだった。