医師会会長は「実用性」評価
簡易防護服を受け入れた宝塚医師会はどう思っているのだろうか。5月8日、医師会の栗田会長に取材すると「簡易防護服は本当の防護服ではなく、少なくとも陽性の方が入院している病棟に(医療従事者が着て)入っていける服ではありません」とその効果は限定されるとの認識を示した。
その上で、慢性的な防護具不足が続く医療現場においては、
「日々の診療では、何の症状もない方に唾を飛ばされることもあるため、そういったものを防ぐ上では有効です。僕らも(普段から)100円ショップの雨合羽を着てやっていますので、非常に助かります」
と、簡易防護服の存在は大きかったと語る。
また、「ポリ袋のつなぎ目の部分はガムテープで固定しているため、飛沫が飛んでも服にはつかないようになっている」と実用性の高さも評価した。
一方、寄付を行った学園側にツイッター上で非難の声があがったことについては「せっかく好意で寄付してもらっているものに対して、誹謗中傷されるのは非常に残念だと思っています」とコメントした。
11日の医師会への取材によれば、簡易防護服は12日から市内の医療機関に配布される予定だ。実際に使用するかどうかは「医師の判断に任せる」という。
(J-CASTニュース編集部 佐藤庄之介)