「作業台はアルコール消毒」「内側に触らない」などアドバイス
「ポリ袋防護服」の参照元となったアイグレーは、4月27日に公式サイト内のブログで、同学園から防護服作りに関する依頼があったことを明かしている。
アイグレーが4月16日にブログで公開した「ポリ袋で作る15分でできる使い捨て防護服」は、同社の事業を監修する元米軍医が、米同時多発テロの細菌戦に備えたシミュレーションで学んだというもの。異なるサイズのゴミ袋やビニール袋を切り、ガムテープで繋ぎ合わせることで、簡易的な防護服が完成する。
5月8日、アイグレーの見谷貴代副代表に取材すると、4月23日に学園側からブログ内容を参考に「防護服の作り方」の動画を作成し、校内向けに配信したいという依頼があったため、これを快諾。その後のやり取りで「発熱の症状がある場合は作らない」「作業台はアルコール消毒する」「手洗い、マスク着用で作業をする」「防護服の内側には触らない」「ガムテープでしっかり隙間を埋める」といった作製の際の注意点を学園側にアドバイスしたという。
ただ、見谷副代表によれば、簡易防護服はウイルスを完全に防ぐものではなく、あくまで「家庭用」。学園側はそのことを承諾した上で、学校医を通じ「医療用で問題ない」と判断したとしている。