「ポリ袋防護服」教育機関が寄付も... 誹謗中傷で地元医師会「非常に残念」

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学園長「全く心外であり、心ない指摘」

   こうした声に対し、雲雀丘学園の岡村美孝学園長は5月8日に公式サイト内の「学園長便り」を通じて「私としては全く心外であり、心ない指摘と言わざるを得ません」とコメントした。

   安全面への指摘に対しては、動画作成にあたって防護服作製の原作者の指導と細部にわたるチェックを受けたことや、完成品を学校医でもある宝塚市医師会の副会長に見てもらったことをあげ、反論している。学校医からの評価については、4月24日の「学園長便り」の中で「医療現場での使用について問題のないこと、極めて有益な活動であるとの評価をいただいています」としている。

   J-CASTニュースは5月11日、簡易防護服の作製を発案した雲雀丘学園中山台幼稚園の長岡伸幸園長に、作製の経緯を聞くことができた。長岡園長は4月20日に新型コロナウイルスで困っている現場への支援策を学園長と議論していたところ、その日のうちに大阪府豊中市の職員が市立病院に向けて簡易防護服を作っているというニュースを知り、医療現場へ向けた簡易防護服の作製・寄付を思いついたと語る。

   その後、看護関連業のアイグレー(兵庫県尼崎市)がブログで公表していた「ポリ袋で作る15分でできる使い捨て防護服」をもとに、中高の家庭科教諭の協力で作り方動画を作成。在園・在校生や保護者へ向けて動画を公開し、防護服の作製を呼びかけた。

   長岡園長によれば、11日時点で学園に対する誹謗中傷のメールは直接届いていないというが、安全面の指摘や寄付を評価するメールは届いたとしている。また、ツイッター上の誹謗中傷に対する生徒や保護者からの不安の声も聞かれていないという。長岡園長は「我々の作ったものが、医療現場で困っている人たちの一助になれば」と語った。

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