高田馬場の人々が愛する居酒屋「わっしょい」 コロナ危機もCFで1400万円支援

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   高田馬場(東京都新宿区)周辺の居酒屋「わっしょい」が2020年5月7日に開始したクラウドファンディングが、約36時間で目標額1000万円の支援を達成した。

  • 画像は「CAMPFIRE」の「わっしょい」のページから
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常連客の提案でクラファン立ち上げ

   「わっしょい」は1989年に高田馬場で営業を開始した、学生や地元の住人に人気の居酒屋。新型コロナウイルスの影響で例年より売上が8割以上減少し、店の存続に危機感を抱いていたところ、常連客の提案を受けてクラウドファンディングを行うことになったという。

   2020年5月7日の14時ごろにクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で支援を呼びかけ、店のツイッターで告知したところ、翌日の14時までに500万円の支援を達成した。「CAMPFIRE」内の「人気上昇中のプロジェクト」のページではトップにも掲載された。また、開始から約36時間後、8日の深夜には目標金額としている1000万円に達したという。

   支援コースごとに様々なリターン(返礼)が存在する。一番多いコースは「3000円以上」で、「わっしょい」のロゴが描かれたジョッキがもらえる。また、「30000円以上」で支援をすると任意の名前を書いた木札を店内に飾ることができる。

「わっしょい抜きで、私の早稲田生活は語れません」

   500万円を達成した後の8日、「わっしょい」店長にJ-CASTニュースが取材したところ、支援者の内訳としては「ツイッターのコメントなどを見ると早稲田OBがダントツで多い」という。店舗の周辺には早稲田大学の早稲田キャンパスをはじめとして、戸山キャンパスや西早稲田キャンパスが立ち並び、早大生の利用客が多い。

   「CAMPFIRE」の支援者によるコメントを見ると、「何回も出禁になっては解除していただきました。早大サークルに一度在籍したものにとって聖地ともいえる店」「4年前に畳に吐いたときの清掃代、滞納しててすいませんでした」「サークル活動ではしこたまお世話になりご迷惑をおかけしました。わっしょい抜きで、私の早稲田生活は語れません」など、周辺の大学の卒業生と思われるものが多くみられる。

   多数の卒業生からの「恩返し」に、店長は

「我々の想定以上のペースが集まっている。若い頃の恩返しを!や、迷惑をかけた分今お返しする!という言葉を見かけており、来てもらうだけでありがたいのに、『心のふるさと』じゃないですが、恩返しみたいな形で支援いただけることに感動しております」

とコメントした。

   また、目標金額に達したことで11日、改めて今後の存続について取材したところ、「おかげで年内は何とかなります」とした。支援はまだ受け付けており、11日時点で約1400万円の支援が2000人以上から集まっている。

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