「東京ウォーカー」、月刊での刊行休止 「生活者の行動様式の変化」が理由

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   KADOKAWAのタウン情報誌「東京ウォーカー」「横浜ウォーカー」「九州ウォーカー」は、2020年6月20日の販売をもって月刊での定期刊行を休止する。5月11日にウェブサイト「ウォーカープラス」上で発表した。

  • 東京ウォーカーが刊行休止(画像はウォーカープラス公式サイトより)
    東京ウォーカーが刊行休止(画像はウォーカープラス公式サイトより)
  • 東京ウォーカーが刊行休止(画像はウォーカープラス公式サイトより)

今後はウェブサイトで情報発信

   東京ウォーカーは90年に角川書店が創刊した「週刊トウキョー・ウォーカー・ジパング」をルーツとする。イベントや食など東京の流行情報を掲載し、表紙に話題の有名人を起用することでも知られる。もともと週刊誌だったが、03年からは隔週刊、15年から月刊で発行している。また姉妹紙として97年には「九州ウォーカー」、98年には「横浜ウォーカー」がそれぞれ誕生した。

   今回の刊行休止は「ウェブやSNSを使用した情報収集が主流となる中、生活者の行動様式の変化に伴い、メディアのデジタルシフトによる情報発信力の強化を図ることを考慮したもの」だという。刊行終了後、3誌は「ウォーカープラス」で引き続き各エリアの最新情報を発信する。

   なお「東海ウォーカー」「関西ウォーカー」は刊行を継続するが、新型コロナウイルスの感染拡大の状況を鑑み、6月発売号は刊行を見送る。次号発行時期や形態については改めて決定するという。

   日本ABC協会の調べによれば、13年から18年(各1~6月)にかけての発行部数は、東京ウォーカーが2万6387部から1万1267部(57.3%減)、横浜ウォーカーは4万8564部から2万4656部(49.2%減)、九州ウォーカーは3万760部から1万9173部(37.7%減)にそれぞれ減少している。この間、東京ウォーカーは隔週刊→月刊、横浜ウォーカーと九州ウォーカー(一時は福岡ウォーカー)は月刊→隔月刊に変わっている。

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