「改善される絶好の機会」報道も
一方で、同様の日韓協力の動きを報じる記事は相次いだ。先の読売記事(4月11日)の他、中央日報などの韓国メディアの4月13~5月7日の複数記事によると、韓国側が準備したチャーター機に日本人が乗って出国したフィリピンやケニアでの例や、日本側手配便に韓国人が乗ったスーダンなどのケースが確認されている。5月7日には、聯合ニュースが「韓日協力続く」との見出しでタンザニアでの事例を報じた。
ただ、今回のインドの事例は病気の幼い女の子が関係していることもあってか、意義付けが大きくなっており、先に触れた中央日報社説では「凍り付いた韓日関係を溶かすような温かい便りが飛び込んできた」「最悪に落ち込んだ韓日関係が改善される絶好の機会が生まれた」と期待を寄せている。
また8日には、韓国の康京和・外交部長官がインドからの女児帰国協力に関して、茂木敏充外相に感謝を伝える書簡を7日に送ったと「外交部当局者」が明かしたと聯合ニュースが伝えている。こうした動きが日韓関係が改善に向かうきっかけになるのか、注目が集まる。