河野太郎防衛相は2020年5月7日、秋田県でのイージス・アショア配備をめぐる報道について、ツイッターで「フェイクニュース」と投稿した。
ミサイル迎撃システムのイージス・アショアについては、秋田県内の自衛隊施設を候補地として、政府と自治体の間で交渉が進んでいた。
報道は「政府関係者」がソースだが...
イージス・アショアをめぐっては、防衛省が候補地として秋田県秋田市の新屋演習場と、山口県萩市と阿武町にまたがるむつみ演習場を19年5月に選定した。しかし地元の反対を受け再調査を実施、東北では新屋演習場を含む20か所を候補地として調査を行っていた。
この件について5月6日にまず報じたのは、読売新聞とNHKだった。読売新聞オンライン(11時21分配信)は、複数の政府関係者が明らかにしたとして、新屋演習場への配備を断念する方針を固めたと報じた。
NHK NEWS WEBの報道(11時56分配信)では、取材先は明らかにせず「防衛省が方針を固めた」として、秋田市の新屋演習場への配備を断念したと報じている。7日午後にもNHKは「イージス・アショア配備の事実上断念『連絡ない』秋田県知事」という見出しで、佐竹敬久・秋田県知事と穂積志・秋田市長のコメントを引用した。ニュースの中では、防衛省は新屋演習場への配備を断念し、秋田県内の別の候補地を選ぶと伝えている。
その他のメディアでは、東京新聞も5月7日に「政府関係者が明らかにした」として、同様のニュースを報じている。