入学式・卒業式中止でカメラも売れない
ちなみにカメラ映像機器工業会が発表した2020年3月のデジタルカメラの世界出荷は前年同月比52.2%減の59万台。日本では卒業式や展示会などのイベントが相次ぎ中止になった影響が出たようだ。4月以降はコロナの影響がより深刻化するとみられる。キヤノンはインクジェットプリンターが2020年1~3月期に在宅勤務とオンライン授業による需要増によって前年同期より販売数が多かったと説明しているが、株式市場では「ペーパーレス化は不可逆的で需要増は一時的」との見方がある。
こんな風に主要2部門の事業は成熟化しているのだが、リーマン・ショック後に進めたM&Aなどによって無論、次の一手を打っている。それが、今後の成長事業と位置づける商業印刷、ネットワークカメラ(監視カメラ)、医療機器、産業機器の4分野だ。