千葉市の公式サイト上に掲載された、熊谷俊人市長のメッセージがSNS上で注目されている。
「社会の公器としての責務を十分理解して」
千葉市公式サイト内の「ようこそ市長室へ」では、熊谷市長の活動やメッセージを掲載している。熊谷市長は5月1日、「4月30日の感染状況」、「アビガンについて」「10万円の特別定額給付金について」、そして「安易な報道から距離を置き、正しい現状理解を」というメッセージを発表した。ツイッター上では、この報道の在り方に言及した「安易な報道から距離を置き、正しい現状理解を」の項目が話題となっている。
熊谷市長は「報道機関の皆さんは社会の公器としての責務を十分理解して報道頂きたいと思います」とし、適切な報道を行うよう訴えた。そのうえで、これまでの取り組みを振り返り、「現状の感染状況、日本の国民性などを考えれば、この緊急事態宣言程度の制限行為が適切だったと言えます」と自身の見解を述べる。
また、メディアが自粛を守っている国民を報じず、少数の自粛を守らない人を過剰に取り上げているとの見方を示し、これを強く批判した。自粛を行わない人を取り上げることは、「守っていない人がいるなら私も」という心理を誘発するとし、大勢が守っている様子を取り上げた方が、結果が出るとしており、「報道機関の姿勢が問われますし、何より受け手の私たちが問われていると言えます」と結んだ。
このメッセージが6日、ツイッター上に転載され、7日19時までに1.8万件リツイートされるなど、反響を広げた。