山中伸弥氏が切り込んだ安倍首相の「奨学金」論 強調の「給付型」には条件、しかも大学院生は...

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「大学院生の存在」指摘されたのに「給付型」強調

   ただ、この時点では安倍氏は奨学金が「給付型」だという点を強調し、話はかみ合わなかった。

「ちょっと付け加えさせていただきたい。先ほどの私の奨学金のコメントについて『返さなければいけないではないか(という指摘があった)』。給付型ですから、返していただく必要がない」 「これは返さなくていいものでありますから、是非活用していただきたい」

   そこで司会の馬場典子アナウンサーが、大学院生も給付型奨学金の対象に含まれるか改めて安倍氏に確認し、安倍氏は「将来の課題」などと応じた。

「大学院の方ですか?大学院の...これはあくまで学部ということでありまして、今後ですね、将来の課題として、大学院ということも考えていかなければならないと思っています」

   そこに山中氏が割って入った。自らの経験をもとに、給付型の受給へのハードルの高さを訴えたかった様子だ。

「給付型はですね、私も学生の時に給付型の奨学金を確か月3万円ぐらい頂いて、本当に助かって、そのお陰で医者になれたようなものなんですが、ただやはりだいぶ敷居が高くて競争率が高くて、なかなかもらえる人が限られていました。ですから、今、給付型をもらいたいと思っても、なかなかもらえない人もいるんじゃないかな、と思います。その辺の件数がどうなっているか、最近のことはよくわかっていないので、そのあたりもできるだけ給付型の奨学金の割合を増やして頂けたら、本当にたくさんの学生さんが助かると思います」
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