中国のスマートフォンメーカー・シャオミ(Xiaomi)の日本法人は2020年5月6日、海外市場向けのプロモーション動画に「配慮に欠ける内容が含まれていた」とし、謝罪する声明を発表した。
問題となったのは、シャオミの最新スマホ「Redmi Note 9」シリーズのプロモーション用の動画だ。
太った男→「ファットマン」を連想との指摘も
Redmi Note 9の機能面の特長を、電車の中から宇宙空間まで、さまざまなシーンから伝えるという2分強の動画の中では、日本と思われる場所も登場した。
バッテリーの性能をアピールするこの場面では、男性がバッテリーのアイコン風の寿司?を口の中にパクリ。するとたちまち、身体が風船のように膨れ上がり、日本風の家屋の屋根瓦を突き破って空へ飛び出してしまう(町並みには寺院風の建物と、ビルが立ち並ぶ)。
さらに男性が空高く飛びあがると、画面はアメコミ風のアニメに切り替わり、キノコ雲が立ち上る大爆発が。キノコ雲には「FAST CHARGE(高速充電)」の文字が重なる。
この場面が、寿司などの日本風の演出→キノコ雲という流れから、「原爆」を連想する、との声が日本のSNSなどでは上がっていた。男性が風船のように膨らんだ姿も、「太った男」から、長崎に投下された原爆のコードネーム「ファットマン」を思わせる、との指摘も。
「世界中のユーザーならびにあらゆる文化を尊重」
シャオミの日本法人・シャオミジャパンの公式ツイッターでは6日午後、公式ツイッターで声明を発表し、「配慮に欠ける」内容があったとして謝罪し、すでに動画が削除されていると表明した。
「この度、弊社の最新製品の海外市場向けプロモーションビデオに配慮に欠ける内容が含まれていた件につきまして、心よりお詫び申し上げます。このビデオは既に削除しております。 Xiaomiは、世界中のユーザーならびにあらゆる文化を尊重しています。今後、販促物の制作についてはお客様に寄り添うよう一層努め、再発防止に取り組んで参ります」
シャオミは中国を拠点とする、世界第4位のスマホメーカー。2019年12月には日本への進出を開始し、話題を呼んでいた。