愛知県は2020年5月5日、県内の新型コロナウイルス感染者の名簿を、誤って公式サイトに掲載したと発表した。
ツイッターでは「ありえない」「取り返しつかないだろ」との憤りや、「風評被害に発展しないことを祈ります」と心配する声が続出している。
739件のアクセス
県の発表によれば、5日9時30分ごろから10時15分ごろまでの約45分間、県の公式サイトに感染者495人の非公開情報を掲載したファイルを誤って公開した。入院先の医療機関や入院日、退院日などの情報で、うち396人は氏名も載った。県民からの問い合わせで発覚した。
従来、表計算ソフト「エクセル」のシート上から個人情報を削除して公開するものの、「やっていなかった」という。エクセルファイルをダウンロードできるページのアクセス数は739件、IPアドレスの重複を除くと362件だった。
県の担当者は5日の記者会見で「患者様、ご家族、医療機関へのいわれなき差別、風評被害が多く発生している状況で、防止に率先して取り組むべき県で、このような事態を招き関係者に深くお詫び申し上げる」と謝罪。
対象者には「順次連絡を取らせていただいて、謝罪をしている」とする。