ホテルや高速鉄道の予約サイトにアクセス殺到
この2、3か月間、多くの中国市民はパジャマ一枚で過ごしてきたが、このニュースで思いついたのが、ようやく遠いところへ出かけられるということだった。
同じ4月29日午後、北京市政府は国民が北京に入ってくる際に14日間の隔離を条件とすることを解除することも発表した。
全人代のニュースにつづいて、北京が隔離を解除するニュースが入ってくると、飛行機や高速鉄道のチケットの購入、ホテルや公園の入園チケットの予約サイトであるctripは、すぐにアクセスが殺到して使いにくくなり、飛行機のチケットの価格は、それまでの数倍から十数倍にも値上がりした。
4月29日の北京日報には以下の報道があった。
「関連情報が発信されてから30分後に、北京発の飛行機チケットのアクセスはその前より一時15倍も増え、レジャー、ホテルなどの観光関連のサービスに対して問い合わせが3倍以上も増加した」
一方、筆者が入居している労働者、農民が入っている団地は、5月1日から写真付きの出入り証明書を使うようになった。
「帰京する人の14日間隔離は解除したが、団地の出入りはいままで通りに厳しくチェックする。第二波の襲来への備えは一刻も緩んではいけない」
テープレコーダのように団地の民生委員は筆者の質問に答えた。
筆者も10年ぶりに顔写真を撮り、団地出入りの証明書を作った。5月1日から5日までの中国の5月黄金週(ゴールデンウィーク)の間にはどこにも出かけない。
(在北京ジャーナリスト 陳言)