「運よく試合が雨で中止になりました」
「あの年、佐々木投手が負けたのは阪神戦の1敗だけでした。シーズン序盤は完ぺきに抑えていましたから。リリーフエースの1敗に、野手、投手に関わらず選手は期するものがあったと思います。オールスター前後の一番苦しい時期に10連勝出来たのは、非常に大きかったですね」(齊藤氏)
38年ぶりの日本一は、天をも味方につけた。齊藤氏は「移動日の翌日のホームゲームで雨天中止になることが多かったと記憶しています。ちょうどローテーションの谷間であったり、投手陣に疲れが見えたりした時に運よく試合が雨で中止になりましたね。横浜は雨の時に無理して試合をすると連敗するという伝統的な球団ですから、98年は天候運にも恵まれました」と振り返った。
西武との日本シリーズでも「恵みの雨」が降った。10月17日の初戦が雨天中止になり翌日18日にスライド。横浜の2勝で迎えた第3戦目の21日も雨天中止で翌日にスライドした。