「オールナイトニッポン」(ニッポン放送)で、番組レギュラーを務める「ナインティナイン」の岡村隆史さん(49)が、自身の発言について謝罪したことが注目を集めるなか、相方の矢部浩之さん(48)の評価が急上昇している。
岡村さんは前週放送で、新型コロナウイルスの感染が続く現状と絡めて経済的に困窮する女性に関する発言を行い、非難が殺到。このため今回、2020年4月30日深夜の放送では冒頭から謝罪を行っていたが、番組開始から40分弱たって現れた矢部さんが公開説教を開始した。
「バッサリ切って命が助かることもある」
矢部さんは岡村さんに対し、「そういう(女性を軽視する)人間やと思われてもしょうがない」「芸歴も長くなって、知らん間に偉くなってもうた」などと、岡村さんに慢心が芽生えていたのではないかと指摘しつつ約1時間20分にわたって説教。この論調に対しては、ネット上で、「矢部が岡村に説教した時の言葉。納得のいく言葉ばかりで心にグサっと刺さった...ハッキリ言ってくれる関係って本当にいいよね」といった賛同の声が上がるなど、矢部さんへの絶賛が殺到したが、他にも、
「たぶん今夜のANNは、漫才における『ツッコミ』という存在が最も本質的な仕事をした放送として日本芸能史に残っていくんだと思う。バッサリ切って命が助かることもある、外科医みたいなもん」
と、矢部さんが自身の役割を最大限に発揮したと指摘する声もある。
「1番おもしろくなかった!」指摘もあったが...
公開説教を絶賛された矢部さんだったが、近年は、その存在が果たして必要なものなのかといぶかる声は視聴者の間では多かった。2018年では3月31日に放送された「めちゃ×2イケてるッ!」(フジテレビ系)の最終回では、ゲストとして出演した松岡修造さんが、番組内での矢部さんについて「言ってみれば、1番おもしろくなかった!」と発言し、視聴者の間で賛同の声が上がってしまったのだ。
また、2019年7月11日に放送された「ぐるぐるナインティナイン」(日本テレビ系)では、「グルメチキンレース ゴチになります!」のレギュラーに矢部さんが復帰できなかったことに対し、視聴者からは「安堵の声」が上がる事態に(なお、矢部さんは同年12月の放送でレギュラーに復帰)。さらに2020年に入ると、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」に出演中の岡村さんが役者としての評価を高めだしたため、「岡村と矢部の格差が広がっているのではないか」との心配の声が視聴者から上がる事態となっていたのだ。
しかし、今回の公開説教後には、「やっぱり岡村隆史には矢部浩之が必要だった」といった声がネット上に続々。「不要論」を一気に吹き飛ばした矢部さんには、今後も岡村さんの「車の両輪」としての役割を果たしていくのだろう。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)